健康的な湿度の背後にある科学 - 相対湿度40-60%

主な加湿についての研究

イエール大学 2020 -  呼吸器感染症の季節性

イェール大学医学部のメタ研究は、日光や温度、湿度が、ウイルス性呼吸器感染症の伝染にどのように影響するかを示しています。これらの感染の引き金には、インフルエンザウイルス、風邪ウイルス、SARS-CoV-1 および 2 を含むコロナウイルスが含まれます。

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Dr. D. Noti による研究 (2013) -  インフルエンザウイルスの空気感染

ネブライザーを備えた呼吸マネキンを使用して、噴霧化したインフルエンザウイルス (本物のインフルエンザ)を機械的に空気中に「せき」をさせ、さまざまな湿度レベルでの感染性を調べました。 屋内の相対湿度が40%に保たれている場合、エアロゾルのウイルスによる感染のリスクは大幅に減少します。

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イェール大学(2019) -  湿度が低いとバリア機能が低下し、インフルエンザ感染に対する抵抗力が下がる

この研究は、低湿度がインフルエンザウイルスに対する免疫系の防御にどう影響するかを理解することを目的としています。 人間と同様の方法でインフルエンザ感染に抵抗する遺伝子組み換えマウスを使用して、インフルエンザ感染に対する湿度の影響を、相対湿度50%のときと比較して相対湿度10%または相対湿度20%でテストしました。

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「もし私が病気になったら、博物館に連れて行ってください。」

コンデアの医療コンサルタントの1人であるStephanie Taylor博士は次のように述べています。 「もし私が病気になったら、美術館に連れて行ってください。なぜなら、美術館の国際室内気候基準値は、屋内空気を相対湿度50 ~ 55 ± 5%、20°C に保つことを指定しているから。これは、人間の免疫システム完璧に機能するための理想的な条件でもあります !」

ただし、これらの値は病院の基準では指定されていません。たいてい芸術品は、生きている人よりも保護されています。 コンデアはそんな状況を次のように変えていきたいと考えています。


  • 空気の質が健康にとってどれだけ重要かに注意を向ける - それは、コロナの時代だけにかぎりません

  • 衛生的な家全体の空気加湿設備や、インテリアと家をより健康にするための専門知識を住宅所有者に提供していく

  • 屋内空間の相対湿度を40 ~ 60%に保つことで、自宅や職場での健康とパフォーマンスを確保する

乾燥した空気は気分が悪くなるだけでなく、非常に不快です

私たちは1日の90%を密室で過ごします。室内の空気に湿度が足りないと健康に大きな影響を与え、以下につながります:

  • 免疫力の全体的な低下

  • 呼吸器感染症

  • 乾燥してカサカサした肌

  • 頭痛や仕事の集中力の低下

  • 目の不快感

  • 睡眠障害

  • 音声障害

  • アレルギーとぜんそく

  • 痛みを伴う静電気放電

わたしたちの免疫防御は相対湿度40 ~ 60%で最適に機能します

空気が乾燥しすぎると、気道の巧妙な保護メカニズムも損なわれてしまいます。粘液層が乾燥して硬くなり、繊毛が動かなくなり、ウイルスや細菌を追い出すことができなくなります。すると風邪のリスクが大幅に増加してしまいます。 高齢者や子供、アレルギー患者やコンタクトレンズ装用者などの敏感な粘膜を持つ人々は、特にこういったことに苦しむことになります。

湿った気道粘膜

気道の繊毛は、風になびく草のように動きます。 それらの上には粘液の層があり、その上に細菌やウイルスが「くっついて」、体に浸透するのを防いでいます。

Moist airway mucous membranes

気道粘膜の乾燥

空気が乾燥すると粘膜も乾燥します。 固くなり、繊毛で動かせなくなり、一方でそれに付着する病原体はますます少なくなっています。 その結果、体がさらされる細菌、ウイルス、バクテリアの量は、乾燥が進むにつれて飛躍的に増加します。

Dry airway mucous membranes

エアロゾルの危険性 : 乾燥した空気中に浮遊する細菌の飛沫

空気が乾燥すると、インフルエンザや風邪のウイルスで汚染された飛沫 (またはエアロゾル)は乾き、 塩分濃度が非常に強く上昇します。つまり、細菌や病原体は非常に長い間生き残ることができてしまうのです。 また飛沫が軽く浮遊するため、ばい菌が広範囲に広がり、乾燥した空気での感染のリスクが大幅に増加します。

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