乾燥室と除湿器

衣類や備品を効率よく乾燥させるには、乾燥室の相対湿度を低く保ち、湿ったものから空気中に水分が蒸発できるようにすることが大切です。 ところが、頻繁に濡れた衣服でいっぱいになってしまうような部屋では難しい場合があります。

乾燥室の除湿器は空気から湿気を取り除き、衣類や機器からより多くの湿気を吸収します。 除湿器がなければ部屋の空気はすぐに飽和点に達してしまい、衣服からの水分の吸収が止まるか、少なくとも吸収速度が遅くなってしまいます。

周囲の湿度が非常に高いと、部屋の冷たい部分に結露が発生してカビや腐食につながる可能性があります。

乾燥室は、さまざまな商業用途で使用されています。

  • 乾燥室とは、衣類や備品を吊るしておき、急速に乾燥させて再び着用したり使用したりできるようにする乾燥専門の部屋です。

  • 効率的な乾燥室には、十分な空気の流れ、そして常に低い相対湿度が必要です。 湿度の低い空気は、その空気よりも水分含有量の高いものから水分を吸い込みます。 乾燥室では、乾燥した空気が衣類を通過することによって、衣類の表面から水がより速く引き出されます。

  • 暖かい空気は冷たい空気よりも多くの水分を保持できるため、部屋を暖めると空気の相対湿度が低下します。すると、空気がより多くの水分を保持できるようになり、その結果、濡れた衣服からより多くの水分が出ていきます。 ただし、加熱だけでは効率よく乾燥させることはできません。 空気が飽和レベルに達すると、部屋から湿気を吸収しなくなります。 窓などの冷たい表面には結露も形成されます。 乾燥室では、除湿や換気など、何らかの形で水分を除去する必要があります。 除湿によって低湿度を維持するために必要なエネルギーは、換気されている部屋を常に暖房するために必要なエネルギーよりも少ないため、除湿器の使用は暖房と換気のコンビネーションよりも効率的です。 熱は除湿プロセスの自然な副産物です。除湿器は乾燥室の温度も上げ、乾燥室の効率をさらに高めます。

  • 換気だけで衣服が乾くかは、屋外の気象条件と、暖房の使用があるかどうかに大きく依存します。 外部が乾燥しており相対湿度が低い場合、部屋を換気することで室内の相対湿度を十分に低く維持して、衣類や機器から湿気を吸収することができます。

    ただし、屋外が寒くて湿っている場合、その空気を室内に取り入れても、衣類を効率的に乾燥させるのに十分なほど室内の相対湿度が低下しない可能性があります.

    内部を暖房すると湿度は下がりますが、換気された部屋を暖房し続けると多くのエネルギーを消費します。 換気の有無にかかわらず、内部の湿度を下げるために除湿機を使用する方が効率的です。 除湿をすることによって、そのプロセスで発生した熱を加え、乾燥をさらに促進することにもなります。

  • 除湿器の選択は、多くの要因に依存します。 除湿機で使用される主な技術は 2 つあります。 凝縮除湿器は、水分が凝縮する冷たい表面を作ることによって水分を除去し、その後ドレンやタンクに滴下します。 デシカント式除湿器は吸収材に空気を通し、スポンジのように空気中の水分を取り除きます。 凝縮式除湿器はエネルギー消費が少なく、20°C 前後の通常の室温でも効率的なので、そういった部屋を乾燥させるには一般的な選択肢です。一方でデシカント除湿器はより低温条件で効果的であるため、ある特定の用途では部屋を乾燥させるのに役立ちます。 コンデアは両方の技術を提供できるだけでなく、天井、壁、隣接する部屋、または工場の部屋などどのような状況でも設置するための取り付けオプションを提供できます。 あらゆる乾燥室の用途に最適な除湿機に関するアドバイスについては、お問い合わせください。

消防・救助用乾燥室

消防士が着用する専門服は、訓練中や実際の出動中に頻繁に濡れてしまいます。


着ている人の快適さだけでなく、衣類を保護し、長く安全な運用寿命を確保するためにも、衣類を迅速に乾燥させることが不可欠です。

オフィスの乾燥室

通勤では、健康上の理由からも、自転車や徒歩で通勤することが奨励されています。オフィスに衣類乾燥室を用意すれば、どんな職場においても喜ばれる福利厚生となるでしょう。


通勤で濡れたコートや衣類、傘などを椅子や壁のハンガーから水を滴らせることなく、すばやく便利に乾かすことができます。

工事現場の乾燥室

建設現場の乾燥室は、労働者の衣服を迅速に乾燥させるのに必須の設備です。


積極的に除湿を行わない更衣室は、すぐに湿気やカビが発生し、労働者の衣類を乾かすのに適した場所ではありません。


除湿器を追加すると、労働者の快適性と福利厚生だけでなく、健康と安全、ひいては生産性も向上します。

乾燥室の除湿器について専門家のアドバイスを受けませんか?

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